緑陽NEWS 2021

ピューリッツァー賞『ハゲワシと少女』について  (後半)

ピューリッツァー賞『ハゲワシと少女』(前半)の続き。

【あなたは写真を撮ったケビンに賛成ですか。反対ですか。】

賛成:10人   反対:11人  両方:3人

〔賛成派の意見〕写真を撮ったことは悪くない。写真を見たことで、まだ幼いのに危険な生活をしている子供がいることを知ることが出来た。助けると言っても、ケビンはジャーナリストだからハゲワシを退治する事は今後もできない。世界に伝えて助ける人の力を借りるべきだと思う。

〔反対派の意見〕子どもが地面にうずくまって、ハゲワシが子供を狙っている状況。この状況で写真を撮っているのは理解できない。

【あなたがケビンだったら、写真を撮りますか】

撮る:9人   撮らない:15人

〔撮る〕世界に伝えることで、助けられる命が増えると思うから。もし写真を撮らずに助けてもその子供を一時的に守っただけで、何も状況は変わっていないから。

〔撮らない〕この状況を写真におさめた方が世界中の人に伝える時に伝わりやすいかもしれないけれど、言葉や絵、他の方法で再現すれば、伝えることは出来る。子供が苦しんでいる様子を写真に撮らなくてもよい。

【撮影後、ケビンが涙を流した理由は】

・このような国がたくさんあるから、いつか世界のみんなが普通に暮らせるようになることを祈って泣いた。そして、羽を広げて欲しい(少女が死ぬところを見たい。)と願った自分が嫌になった。

・自分がしていた事や、女の子や飢えで苦しんでいる人々を助けられない現実を改めて知ったから。

・ジャーナリストとしてはいい仕事をしたけど、人としては良くないことをしてしまったから。

【授業を受けての生徒の感想】

・1枚の写真だけで、ここまで色々考えられると思ってなかったから、凄いと思った。1枚の写真でたくさんの意見が出てきたから想像力を広げたりしたら、たくさん考えられると思った。

・自分にはない考え方をみんなしていて凄いと思った。自分だけでなく、他の人の意見も取り入れることが大事だと改めて実感しました。

・今日この授業を受けて、ケビン氏が命に代えてでも世界の人たちに伝えたいことがあることが分かり、あの少女のような人たちを増やさないために私たちにも出来ることがあるのではないかと、考えさせられるキッカケにもなった。